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中原戸秋祭り

 水神社 伊豆市中原戸一六三、二番地
 元々は中原戸110の裏山付近にあった水神社が、現在の中原戸、菅引の2つの水神社に分かれ、中原戸には神楽や鳥刺しが継承され、祭りでは本殿での御祓いのあと厳粛な中で神楽が奉納される。
 中伊豆上地区のお祭りは、昔は、中原戸からはじまり、貴僧坊、筏場、姫之湯、戸倉野、原保、菅引と続き、地蔵堂で終了するという日程となっていた。
 【由緒】
 当社は萱引村字富山にあった水神社を明治三年(一八七〇)一一月二七日両村相談之処相別申候とある。
 明治六年九月村社に列し、大正九年九月一五日、本殿、拝殿を新築造営した。
 境内社に祖霊社が祠られている。江戸時代末期、国学の興隆を見て指導者による祖霊社は多くの場合復古神道の考え方により神葬祭が普及するに及んで、氏子の人々の霊を祠る小祠の呼称である。

 【特徴】
 伝えるところによると、明治二年当地の某家の法事(葬儀と杢言われる)の際、本寺の最勝院と争ってのち村民全員神道に転宗、それ以降現在地に境内社として祀り神葬祭に変ったといわれる。
 増訂豆州志稿によると、往昔中原戸村は菅引村と一村であったが文禄三年(一五九四)の検地で分村したもの、また東は山、西は川その中に戸があることから中新戸としたと書かれている。「戸」は家の意である。
 冷川来宮神社所蔵、天正五年(一五八七)の棟札に中新戸村と書かれており、また中原戸内田家古文書にも同様中新戸村とある。これらの資料によっても菅引村より分かれて新しく村をおこしたことを知ることができる。

 宵祭り 平成13年10月13日(土)
 本祭り 平成13年10月14日(日)


          祭神  岡象女命
               (みずはのめのみこと)
<無形文化財>神楽と鳥刺し踊り
 地元では「宮神楽」と呼んでいる。始まりについては不明である。
 もともとは「里神楽」といわれるもので、御神体を収めて持ち歩きのできる移動式の神楽の前で舞う形式の舞である。
 獅子頭をかむる者と、尻持ち一人、神座のあとの囃子方五人計七人で演ずる。楽器は笛4〜5人、太鼓一人。
 内容は「下がり葉」、「剣の舞」、「狂いの舞」の三部から成り立っている。
 鳥刺しは神楽の後で演じられる親の敵討ちの万歳の一つである。
 中原戸の水神社は領地争いの「曾我物語」を主題とし、大夫が十郎。才蔵が五郎という設定で、十郎がもち竿で鳥を刺すまねをし、才蔵がそれに合わせておもしろおかしくかけあいをする。